読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

貴方も技術士(情報工学部門)になれる

技術士(情報工学部門)合格のための情報提供用ブログ

回答例:契約について

請負契約
「成果物」の完成を依頼し,「成果物」に対して報酬を支払う契約.
労働者に対する指揮命令は請負人が実施する.
請負人は成果物の完成義務を負う.そのため,瑕疵対応が必要である.
請負人が開発手法の工夫(ドメイン開発等)することにより,高い収益を得ることができる契約形態である.


委任契約
「成果物」の作成を依頼し,「作成過程」に対して報酬を支払う契約.
労働者に対する指揮命令は請負人が実施する.
請負人は成果物の完成義務は負わない.そのため,善意に基づいて作成過程を実施している場合は瑕疵対応は不要.
成果物が完成しないリスクは発注者が負っているため,請負人の利益率は低くなる契約形態である.


派遣契約
「成果物」を作成するための「工数」に対して報酬を支払う契約.
労働者に対する指揮命令は発注者が実施する.
請負人は成果物の完成義務は負わない.
成果物が完成しないリスクは発注者が負っている.

      請負契約 委任契約  派遣契約
報酬の対象  成果物  作成過程   工数
完成責任   あり   なし     なし
指揮命令   請負人  請負人   発注者
請負人リスク 高   低     低

 

技術士二次試験:午後1の問題について

専門知識問題
専門知識に関しては,知らないことは回答できないのでできるだけ勉強しておくこと.
 
問題は質問の通りに回答するのが基本だが,回答フォーマットを自分で作っておくと混乱しなくてよい.
例えば,「概要」「メリット」「デメリット」「利用時の注意点」ぐらいのフォーマットを用意しておくと応用が利く.
 
ソフトウェア工学で受験する場合,UMLやテスト,信頼性なんかはねらい目.
特にUMLは時々「UMLで●●を設計せよ」みたいな問題が出たりするので,業務で利用するぐらいに使いこなしていると得である.
2013年度までは毎年「オブジェクト指向プログラミングとは何か」みたいな,オブジェクト指向系の毒にも薬にもならないボーナス問題がでていたが,2015年度からなくなった.
 
応用能力問題
応用能力問題の2枚ものは,専門知識問題に比べて大きいテーマに関する知識を問われる.
同じ「テスト」に関する問題でも,専門知識問題では「セキュリティテストとは何か?」みたいな問題が,応用能力問題だと例えば以下のようになる.
 
品質の高いソフトウェアを提供するためにはどのようなテストをすればよいか.
問1:あなたが想定する「品質が高いソフトウェア」とはどういったものか.観点を3つ挙げてソフトウェア説明せよ
問2:あなたがあげた観点から見たソフトウェアの品質をチェックするために,どのようなテストをするべきか説明せよ.
問3:問2で上げたテスト実施時の留意点を述べよ.
 
応用能力問題に対応するためにも,技術は単語で覚えるのではなく周辺技術とのつながりで理解するのが良いと思う.
後,技術を自分の業務に当てはめて覚えるようにすると論文にも応用が利く.

技術士二次試験:筆記試験概要

知らない人は知らないと思うので説明すると,技術士の試験は以下の3つからなる.
 
午前1:部門全体(私の場合は情報工学)の知識のテスト
午後1:選択科目(私の場合はソフトウェア工学)に関する専門知識,応用能力のテスト
午後2:選択科目に関する課題解決能力のテスト
午前は択一,午後の2つは論文形式である.
 
論文の字数は問題の種類によって違う.
600字詰の用紙に回答するので,字数制限が600字の問題だと「1枚もの」1200字だと「2枚もの」と言ったりする.
 
手書きで600字の回答を書くのにかかる時間は最短20分程度である.
この20分というのは「ある程度は手書き回答作成の練習をし,尚且つ,頭の中で回答が出来上がっている状態」という,非常に恵まれたシチュエーションでの値である.
試験会場でちょっと悩むと1枚ものに30分かかってしまう.
というわけで2時間で論文を4枚書く必要のある午後1はまあまあハードである.
 
午前1
技術士一次試験の専門とほぼ同じ難易度である.
特に2013年度は問題の8割が過去問であった.(6割で合格)
過渡期だったからかもしれないが,受験者をなめてる.
 
個人的には簡単すぎて無意味な試験だと思っている.
 
午後1
2時間で1枚もの2つと2枚ものを1つ回答する.
専門知識問題は1枚もの2つ.
これに関しては「きっちり勉強しーや」としかいえない.
ただし,過去問を5年分ぐらい見ると大体の傾向は見えてくる.
例えば私の受けたソフトウェア工学だと「テスト」「ソフトウェアの品質向上」関連がねらい目.
逆に「アジャイル」「言語論」なんかは出ない.
 
応用能力問題の2枚ものは,基本的に専門知識問題と似ている.
違いは専門知識は知識そのものを回答すればよいが,応用能力では「それをどう使うか具体的に書く」必要がある.
しかし,専門知識問題は「技術をどう使うか」が頭に入っていないと回答できないので結局一緒.
くわしくは後日.
 
午後2
2時間で3枚ものを1つ回答する.
時間的には午後1に比べて余裕があるので,練習していたら知識がなくても何とかひねり出せる.
ソフトウェア工学」で受験する場合,最近発表されたIPAの報告書を読んでおくと役に立つ.
これも詳しくは後日.

技術士二次試験:申込書の書き方

技術士2次試験を受験するためには申込書を書かねばならぬ.
技術士2次試験の申込締切は4月末である.
 
技術士の申込書は情報処理技術者試験より記述しないとけない項目が多い.
具体的には業務経歴書と業務内容詳細を書く必要がある.
 
ここで書く業務経歴や業務内容は口答試験で質問される.
よって,ある程度気を使って記述する必要がある.不必要に神経質になることもないけれど。
 
以下に注意点を列挙する.
 
業務内容について
ここには「自分の業務が如何に技術士としてふさわしいか」を書く必要がある.
では技術士とは何か。これは技術士法で規定されている。
以下,技術士法第2条抜粋.
----------------
技術士」とは、第32条第1項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価またはこれらに関する指導の業務を行う者(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)をいう。
----------------
よって,自分の業務が技術士的であることをアピールするためには,業務が「計画、研究、設計、分析、試験、評価またはこれらに関する指導」であると言わねばならない.
具体的には,業務内容の最後が「・・・に関する研究」や「・・・に関する設計」で終わるように書けばよい.
 
以前、これから技術士の二次試験を受ける人たち向けの講演会で話をしていた際に「自分は会社に勤めて20年以上になり業務内容の変更も多かったので、全てを列挙していてはとてもスペースが足らない。どうすれば良いか」と質問された。
大事なことなのでもう一度書くが、技術士申込書の業務経歴は「自分の業務経歴を全てわかってもらうため」に書くのではない。「自分の経歴がいかに技術士としてふさわしいか」を理解してもらうために書くのである。よって、自身の業務内容のうち、特に技術士的なことをやった点について書けば良い。
 
証明印
私はサラリーマンなので業務経歴票が間違いないことを会社に証明してもらう必要があった。
申込書要領には「社長印」とか恐ろしいことが書いてあるが,色々と聞きまわった結果,部門長印でよいということが分かった.
社長印をもらうよりだいぶ敷居が低いと思う.
 
使用する年月日
年月日は西暦ではなく平成にすること.
私は西暦で書いた書類に部門長の印鑑をもらってしまったのだが,その後気が付いて印鑑をもらいなおした.こういったことは面倒なので避けるように。
 
「技術部門」「選択科目」
情報工学部門では「コンピュータ工学」「ソフトウェア工学」「情報システム・データ工学」「情報ネットワーク」の4つから選択できる。(2015年の時点での情報)
自分の経歴からふさわしい科目を選択するよりも、過去問を見てできるだけ受かりそうな科目を選択するほうが良い。
この中では「コンピュータ工学」は他の科目に比べて範囲が広いので少し難しいように思う。
 
二次試験で受ける技術部門は一次試験で受けたものと違っていても良い。
よって、自分の自信がある分野によっては電気電子部門の情報通信や経営工学部門のサービスマネジメントの受験も考慮に入れるべき。
 
業務内容の詳細
フォーマットは「業務名」「業務内容」「立場と役割」「課題」「技術的提案」「技術的成果」で良いと思う。
「立場と役割」は技術士にふさわしいもの(実装者よりも設計者や管理者)にすると突っ込まれない.
難しいのは「技術的成果」。
「公共の利益になる」「後々新たな技術革新につながる」みたいな終わり方だとよい。
字数制限が720字と厳しいので,何回か書き直す必要があると思う.時間的余裕をもって執筆すること.
面接試験では業務内容については細かいところを具体的に聞かれる.
例えば私業務内容として「研究所で開発したソフトウェアを事業化した話」を書いたのだが、口頭試験の質問で「研究所のソフトウェアを事業で使うために品質保証はどうやってやったのですか?」と聞かれた.
全部自分でやったことを書くのなら問題なく回答できるが,チームでやった内容について書く場合は事前準備が必要だと思う.
 
課題,問題点,解決策
「課題,問題点,解決策」というワードは論文試験でもよく出てくる.
私は勉強中,課題と問題点の違いでよく混乱してしまった.
以下のように理解していればよいと思う.
 
課題⇒解決する必要があるテーマ
問題点⇒課題が簡単に解決できない理由
解決策⇒問題点をクリアする手法
 
問題点と解決策は表裏である.