貴方も技術士(情報工学部門)になれる

酒と飯と、技術士(情報工学部門)試験に関する情報提供

貴方もIPAのプロジェクトマネージャ試験に合格する

むかーし,別のところで書いた記事のを再録.


友人に質問されたのでプロジェクトマネージャ試験の勉強方法をメモしておく.


試験に関する全体知識は「ポケットスタディ プロジェクトマネージャ」が良い.
試験の範囲を丁寧にカバー&説明しているうえに,安い.
これを5回ぐらい読みながら過去問を解けば,少なくとも午後1までは問題ない.
www.shuwasystem.co.jp

上記対策でも不安なら,定番の「合格精選500シリーズ」で対策をすれば万全だろう.
www.hanmoto.com

前述のポケットスタディは非常によくできた本であるが,午後2の論文対策に関する記述は少し問題があるように思う.
例えば,「論文の回答に問題文からの引用を多用するのが良い」と主張していると受け取れる部分がある.しかし,問題文からの引用を多用すると論文の内容が薄くなるのでよくない.よって,午後2は別の本を使って対策をとる必要がある.


自分の経験や知識を論文に落とし込むテクニックは「プロジェクトマネージャ 午後2 最速の論文対策」が参考になる.
薄くてすぐ読めるし,技術士試験の論文作成にも役に立つ.
bookstore.tac-school.co.jp

結局,私は午後2の対策として「『最速の論文対策』を元に自分で論文を作ってみて,『プロジェクトマネージャ合格論文の書き方・事例集』の解答案と比較して足らない部分を修正する」という方法をとった.後から考えてもこれは正解だったと思う.
www.itec.co.jp

例えば私は「書き方・事例集」を読むまでは,プロジェクト内の課題調査の記述を「作業内容を精査し,課題を見つけた」と書いていた.これは試験の解答としてはNGである.PMの勉強をしているかどうかがアピールできていない.
ここは「WBSを作成して作業内容を精査し,課題を見つけた」と記述しないといけない.
こういうことが「書き方・事例集」を読むとわかってくる.

金銭的・時間的な余裕や会社の補助が受けれるのであればTAC等が実施している模試を受けることをお勧めする.特に論文の添削はすごく有用である.

後は論文を「時間を計って手で書く」練習をすること.情報処理試験の論文は2時間で2400字以上書く必要がある.
やってみたらわかるがこれは中々ハードである.3〜5回ほど練習するとできるようになる.

方々で書いてあるが,情報処理試験の論文の合格率は40%である.難しい試験ではない.内容についてうんぬんよりも章立てや字,行数,読みやすさに気を使うほうが良いと思う.
例えば「途中で手が痛くならないように鉛筆の持ち方を修正」「章やアピール部分に下線を引く」「シャーペンの芯はHBよりB(薄い字は読みにくい)」という細かい対策が効く.


以上,御武運を!